ー韓国旅行ー

(2003年8月16日〜20日)





8月13日、韓国に出張していたシャンパパから国際電話が・・・。

「良かったら韓国に来ない?
いつも忙しくて一緒に遊んで上げられないから
会社がね、たまには奥さんも呼んであげたら?
って言ってくれたんだ。

部屋も広いし、チケットなどはボクが全部手配するから
シャンディさえ預かって貰えたら、すぐ来られるんじゃない?
もし、興味があれば・・・だけど」

「そうね〜、じゃあ、考えて見るね〜。」

去年友達と「慶州・ソウル5日間」の旅に行ったのだけど
思った以上に楽しい旅だったし、
何と言っても「キムチ」と「焼肉」が
忘れられない美味しさだったんだよね〜・・・・。

という訳で

結局、シャンディはいつもの「ワンドッグ」さんが預かってくれることになったし、
16日に出発という事になりました。





16日朝9時半、「ワンドッグ」さんがシャンディを迎えに来る前に
雨だったので
高速の下まで散歩に連れて行き

帰ってから、シャンディを抱っこして、説明したの。
「お母さんは5日間、韓国に旅行に行ってくるけど
すぐに帰るから、心配しないでね。」

シャンディは目を伏せて、黙って聞いてた・・・。
心なしか寂しそうだったわ。
後ろ髪引かれるぅ〜〜〜。


ほどなく「ワンドッグ」さんの店長さんがお迎えに来たの。

シャンディはチャイムの音に、お客様と思ったようで、玄関まで飛んで行ったわ。
店長さんに「シャンディ!」
と呼ばれて喜んで走って行ったけど

「なんかヘン・・・」
ってすぐ感じたのね〜、急いで私の側に戻ったの。

又「シャンディ・・・」
と呼ばれて、店長さんのところへ・・・でもすぐ私の側に・・・。

ああ、切ないな〜。


この後、11時に自宅を出て、
成田に着いたのが2時前でした。

出発は3時だったのだけど、
早めにゲートに行っていようと「出国手続き」を済ませ
38番ゲートに向かう為、空港内を走る電車に乗り込み、

正に電車が出発しようとした・・・その時

「ショルダーバッグ」が無い!

中にはサイフや大事なものが全て入っている・・・。

「ええっ〜〜〜〜!
何?
どうして〜〜〜?」

無意識に電車を飛び降り、しばし呆然・・・。

心を落ち着け、よ〜く考えた。
「そうだ、手荷物検査をして、そのまま忘れたのかも・・・」

でも、もしそこに無かったら・・・
血相を変えて、走る、走る・・・・。
周りの人は何事かと思ったみたい・・・。^_^;

そのまま、出国手続の空いている所から
手荷物検査の所まで走って入って行こうとしたら・・・・

目の前に、怖い顔をしたオジサンとお姉さんが「通せんぼ」・・・

アセっている私は早口で
「あ、あの・・・ここにバッグの忘れ物は無かったでしょうか・・・」

「ちょっと、落ち着いて下さい。
第一、こんな所から入ってはいけませんよ!
時々、こうして貴方のように走って来て、
無理やり密入国しようとする中国人がいるんですよ。
てっきり、そういう人かと思いましたよ。
それで
バッグはこれですか?」

さっき、隣で通せんぼをした女性が持って来てくれた
ブルーのショルダーバッグ・・・・。

「はい、それです。有難うございます。すみませんでした。」
ショボン・・・・。


パスポートと中身のチェックを受け、渡してもらえたの。

あ〜あ、早速ドジッてしまいました〜。
先が思いやられますぅ・・・。



まぁ、こんな事も有ったけど、少し予定を遅れて
飛行機は午後6時過ぎに「仁川空港」に無事到着・・・。


空港を出た所に各ホテルに行く「リムジンバス」が出ているんだって・・・。
タクシーだと1万円位、リムジンバスだと1100円位だという事なので
シャンパパに教えられた通りにリムジンバスで行く事に・・・。

え〜と〜。




停留所の前にいくつもの切符売り場があってね、
そこで買ってと・・・・。

乗るのは3Bか10Bの「シティ エアーターミナル」行きね。
それに乗ると、主人が泊まっているホテルがすぐ近くなんだって。

その降りた所で主人が待っていてくれる事になってるの。


途中はね、左右に川が見えたり、少し街に入ると
こうしたきれいなマンションがズーッと続くんだよ。





とにかく、どこもきれいで清潔な感じなの。


こうして約1時間後、無事シャンパパと会う事が出来ました。





ホテルは「インターコンチネンタルホテル」です。

ここはね、「ホテル・ロッテ」とかのあるソウルの中心の方ではなく
「江南」(カンナン)という新都心にあってね、
ソウルでカンナンに住むのは皆の憧れなんだって。

有名な会社はこぞってここにオフィスを構えているそうですよ〜。

ただね、ソウルの街に遊びに行くのはちょっと不便。
タクシーで1000円位かかります。

ホテルの中はね、こんな感じ・・・・

      


お部屋も広いし、バスルームも広くて綺麗です。


さて、一日目の夕食は、シャンパパが連れて行ってくれたレストランは
行ってみたら、たまたまお休みだったので

ホテル近くの「現代デパート」横にあるレストランへ・・・・

      

「牛プルコギ定食」にしました。
美味しかったよ。

それにしても、テーブルに付くとすぐに
私に韓国語で何やらかにやら言ったかと思うと
韓国語の「メニュー」が手渡されたの。

私をすっかり韓国人だと思い込んでいたみたい・・・。
へっ?


それはともかく
ビール1本に(勿論、私のね)「ビビンバ」も入れて、1人約2500円でした。




翌日は日曜日で、シャンパパもこの日だけは休めるという。

彼は仕事で何回も韓国に来ているのに
市内観光さえした事が無いんですって・・・。


なので、彼のために「市内観光」に付き合う事にしたの。
前に私が行ったのは「徳寿宮」だったけど
今回の「市内観光・半日コース」は
「景福宮」で、ここは私も行ってないので丁度良かったわ。


という訳で、ガイドさんが朝9時に迎えに来てくれたの。

そのバスは新しくて20人乗り位の綺麗なバスなのに
お客はたったの6人でした。

バスに乗る事約1時間・・・・。

「景福宮」に到着です。







ここはね、
王朝時代の正宮なんだって。
1392年に朝鮮王朝を成立させた李成桂が、都を開城からソウルに移したのは
1394年、その翌年に正宮として建設されたものだそうです。

敷地内には当時最高の建築技術を駆使した建物が次々に建てられたのだけど、
歴史上色々あって、
その多くは日本の植民地支配や朝鮮戦争によって破壊され
その殆どが近年になって復元されたのだそうです。


この時、丁度
宮中朝会」の儀式が行われていました。

これはね、毎日午前5時頃に
宮殿で高位官吏が国王に政事の報告したという儀式です。



    


         


         

     
  


この屋根の上の飾りは、「三蔵法師」を先頭に「西遊記」の一行を表現したもの。
魔よけの意味があるそうです。





これは「慶会楼」・・・・1912年に太宗(テジョン)大王が建築させたもので
外国客をもてなす為の建物。
現在の10000ウォンの図柄にもなっています。


他にも素晴らしい建物が一杯なんだけど、長くなってしまうので


次は
「国立民族博物館」です。




こんな建物の中に有ります。


        



    


   


このように朝鮮時代の民族の伝統的な生活文化を見る事が出来ます。





ここに行く途中でこんな風景も・・・。





これはね、最近の韓国の建設プロジェクトの中に
山を切り開いてトンネルを開通するというのがあってね、
その山には小さな寺院がいくつも有り、
それが実行されると、このお坊さんたちや村の信者たちが困るので
建設を取りやめて欲しい・・・・。

という願いを込めた「ハンガーストライキ」中なんですって。
何とお水だけで35日間まで続けるという事です。

このお坊さんたち、皆痩せているのに
これ以上痩せたらどうなっちゃうのかしらね〜。
心配になっちゃいました・・・。





さて、この後はこのツアー、紫水晶のお店に行くという事で
私たちはここで皆さんとお別れして

ここから歩いて
「仁寺洞」に向かいました。


ここはね、王朝時代に生活が苦しくなった宮使えをする人たちが
代々保管してきた美術品などを次々に売りに出すようになってね、
陶磁器や古美術品の街に発達していった所なんですって。

現在では、ソウルにレトロブームが起こって
「伝統茶カフェ」やグルメなお店が集まって
若者たちにも人気があり、地方からの観光スポットにもなっているんだって。





      


         
                        (これは、売られていたハガキ)     (これはランチの一部よ〜)


ここで「ランチ」を食べて、更に歩いて「南大門市場」へ・・・・。

街の通りはこんな感じ・・・・。






「南大門市場」


      


      


まるで上野の「アメ横」を大きくしたって感じ・・・。
安いけど、品物は安っぽいかな〜・・・。
でも、全然危険な雰囲気はなくて、楽しめますよ〜。



この後はホテルに帰り、夕食・・・。


   



美味しかったよ〜〜〜。
これで二人で5000円位でした。






旅の3日目は、いよいよ
「キムチの漬け方体験ツアー」です。


朝8時半、ガイドの女の子がホテルまで迎えに来ました。

でもね、彼女は10分前から私のすぐ近くにいたのに
私をてっきり韓国人だとばかり思っていたんだって。

「貴方はどう見ても韓国人に見えます。」
とキッパリ!

又しても・・・・。
喜んでいいのだろうか・・・・。(-_-)

さて

このホテルからは私1人だけの参加という事で
現地の待ち合わせ場所まで、彼女がタクシーで付いてきてくれたの。

この時間はものすごい渋滞になるとの事で、普通は1時間の所なんだけど
10時半に現地に着く為に2時間前に・・・・

という事だったのに1時間で着いてしまったの。

彼女は25歳位の可愛いガイドさんで、すっかり恐縮していて
「時間まで仁寺洞をブラブラしませんか?」
という。

ただ、時間が早いのでお店も殆ど開いてなかったけど
ずっと二人で楽しくおしゃべりしてたのよ〜。

それでも時間が余って待ち合わせ場所に行ってみると
別のガイドさんがもう来ていました。
今までのガイドさんは、送迎だけなんだって・・・。

丁度「ミスター・ドーナッツ」だかの店の前だったので
三人でコーヒーを飲むことにしたの。

二人ともとっても可愛い子だったので、私がご馳走しました。
と言っても、コーヒー三杯で450円だった・・・。





右側の子が一緒に来てくれた子で、左がこれからガイドしてくれるお嬢さんです。
可愛いでしょ?


10時半、全員が揃ったので出発です。


今日行くお宅は仁寺洞近くにあって、昔から貴族が住んでいた住宅地の中の一軒でね
そこで実際に生活している家族が色々と教えてくれるんですって。

着きました。これが入り口よ。

       

入ってすぐの中庭にはこんなものが・・・・。(右の写真)
「キムチ」や「味噌」などを保存しておく「かめ」が地中に・・・。


お家に入ると





こんな風にお茶の準備がして有りました。
この方は、この家のお嫁さんだそうです。

      


お茶の作法は、殆ど日本と同じでした。
それから、韓国式「お辞儀」の仕方も教わったのよ。

でも、右側の写真ではね、このまま頭を下げてお辞儀をした後
すっと立たなくちゃならないの。
それが結構大変で、年配の方は両側から引き上げて貰うらしいよ。

わ、わたしは勿論大丈夫よ〜。


この後、「チマチョゴリ」を全員着せて頂きました。



(他の方のご迷惑にならないよう、写真は小さくしました。)





さて、お待ちかねの
「簡単・美味しい本場のキムチの作り方」ですよ〜。





これはね

まず、塩をまぶした白菜を10時間(冬は14時間位)陰干しにして
水洗いし、薄い塩水に漬けておいたものです。

材 料ー




ここには大根は写っていませんが・・・

大 根     太いもので10センチ弱に皮ごと切って
千切りにしたもの。

セリ・ネギ        各10本位を7センチ長さに切る

調味料(いずれも7−8センチの木の「おたま」で計量)

左上から  醤油(韓国のキムチ用)  おたまに半分
      アミの塩辛          3分の2杯
       しょうが(すりおろし)    ひとつまみ
        トウガラシの粉       おたまに一杯
        にんにく(すりおろし)    おたまに半分
        砂 糖            おたまに半分


ボールに大根の千切り、切ったネギ、セリをいれ、
調味料全部をその中に入れる。
後は手で良く混ぜ合わせる。




出来上がりはかなり辛いので、トウガラシは少し減らして入れ
後で味見をしてから追加した方がいいかも・・・。


でも、混ぜ合わせてすぐにも食べられます。
美味しいよ〜〜!


この後、水を切った白菜の葉っぱの間に一枚ずつ広げながら
これを挟んでいく。
根元の方に多めに入れるのがコツ。
但し、入れすぎると、後で形が丸く包めませんよ〜。


最後に先生が葉っぱを上から包み込むように形を整えているところ・・・。




お砂糖は、冬の甘い白菜には必要ないかも・・・・との事です。
お醤油は日本のものとは全然違いますので
「キムチ用」と言えば、韓国の食材やさんで
手に入ると思います。
ネットの通販でも買えるかもね〜。

あとは、これに「梨」をスライスして入れたり
生の牡蠣を入れても美味しいんですって。

以上、「キムチの作り方体験ツアー」でした。

そうそう、作った「キムチ」は可愛い「かめ」に
匂わないように何重にもラップをかけてもらい、
約2000円で買ってきました。

この後、ここのお宅でのランチとなりました。

これはごく普通の家庭のお昼ご飯、晩御飯だそうです。





とっても美味しかったのよ〜。

そうそう、キムチはね、毎日朝・昼・晩と
家族全員が食べるので、お母さんが毎日漬けるんですって。
そして、大抵その日の内に食べちゃうそうです。

それからね、今の若い人は作り方を知らない人が結構多いんだって・・・。

このツアー・・・しめて
約11000円でした。
往復のタクシー代・お茶・ランチ・チマチョゴリの衣装借り代・キムチ代
も全部含めてね。

でも、決して高いとは思わなかったな〜。
楽しかったし、タクシーでの送迎付きだしね。




そして、4日目・・・。
もう遊べるのは、これが最後の日。

「韓国式エステ」にしようか・・・迷った末

やっぱり「民族村ツアー」に参加する事にしました。





この日はあいにくの小雨模様でしたが
朝9時、ホテルにガイドさんが迎えに来てくれました。

彼女は30才の結婚1年の主婦だそうです。
とっても感じが良かったのよ。





そうそう、韓国では年は「かぞえ年」なんですって。
なので、実は満28才だそうです。

良かった!
韓国人じゃなくて・・・・。^_^;


日本語のガイドを希望したのは私1人だったので
バスの中でも、二人で又もず〜っとおしゃべりしてたの。

韓国ではね、お嫁さんは冠婚葬祭など何かとご主人の実家に行くと
家事を全て手伝わされてね、それが当たり前って感じで大変なんですって。
御主人達は座ってただ食べる人・・・・。

「これって不公平ですよね〜。日本もそうですか?」
だって・・・。

まぁ、やらされるって訳でもないけど
やらざるを得ない・・・ってとこかしら。

どこの国も同じじゃないかしらね〜・・・。

な〜んて会話をしたりして・・・楽しかったの。





さて、
「韓国民族村」です。


ここは総面積30万坪の自然景観の中に各地方の伝統家屋260軒余りと
朝鮮後期の生活文化が再現されています。
(韓国民族村のパンフレット参照)





      


      


      


      


      


      


この後はバスでホテルまで送ってくれました。

この夜は
雨だったので、シャンパパの仕事関係のご夫婦がホテルまで来て下さって
「インターコンチネンタルホテル」の最上階の
「フレンチレストラン」で美味しいお食事とワインに舌鼓・・・。


そして、翌朝9時のフライトで東京に帰ったの。
朝5時半に夫に起こしてもらって・・・ね〜。





シャンディはシャンプーもしてもらい、
元気に「ワンドッグ」の店長さんに送られてきました。

今回も、とってもいい子だったそうです。





韓国は、色んな意味でやっぱり日本に最も近い国だな〜・・・。
と今回もつくづく感じました。

過去の歴史的な問題は有ったとしても
最近では随分国民感情も変わってきているみたい。

街もここ10年で素晴らしく綺麗に、そして近代的になったようです。

昔韓国に行ったけど、ちっとも面白くなかった・・・・。
っていう人、私の周りにも案外多いけど
是非、今の韓国にもう一度行ってみて・・・・。
と言いたいな〜。


まだまだ見ていない場所、食べてないものだって一杯有るし、
いつか、又行きたいな〜・・・・。


それにしても私って、何度も韓国人に間違えられたし
「キムチ」も「焼肉」も大好きだし・・・・

ホントに・・・もうすっかり韓国人になったようなキムチ・・・。(^^)