パリ・ロンドン旅行


〜最終篇〜



さて、パリ・ロンドン旅行も
今回は何事も無く、無事に終わりそう・・・・・。

と思ったのだけど、やっぱり甘かった〜!




帰国当日、午後7時25分のフライトだったのだけど

ロンドンの空港はテロ騒ぎでチェックが相当厳しいので
早めに行った方が良いと

4時にはホテルをタクシーで出発。


空港までは約40分で着き、空港内に入ると
入り口近くに長〜い行列・・・。


「一体何に並んでいるかしら。」
と私が見に行くと・・・。

どうやら免税品の申請手続きの為の行列。


「うっそ〜、こんなに並んでいるの?」

私もパリで買った「ヴィトン」のお財布が2つ

そして
前日、シャンパパが買ってくれた
「バーバリー」のワンピースとコートを申請しなくちゃなのよ〜。


「こんなに並んでいて、出発に間に合うかしら〜。」

と心配になり、申請窓口を見に行くと
受付窓口は3つ・・・。


ところが、どう見ても50〜60人は並んでいるのよ〜。
\(◎o◎)/!


で、シャンパパに
「とりあえず並ぶしか無いよね。
窓口が3つ有るし、きっと間に合うよね。」

それから
並んで待つこと、約1時間半・・・。

なのに、中々進まないのよ〜。


これで飛行機に間に合うのかと、さすがに心配になってきて
シャンパパにそのまま並んでいて貰い

航空会社のカウンターに聞きに行ったの。


「あの〜、今免税品の手続きをしようと主人に並んで貰っているのですが
凄い行列なんですよ。
で、何時までにチェックインをしたら間に合いますか?

それと他に手続きが出来る場所は無いんですか?」


すると

「チェックインはどんなに遅くても、出発の1時間前までにはお願いします。
それと
免税品の手続きをする場所はここでチェックインをした後
上の2階にも有るんですが

お持ち込み出来る手荷物はお一人様各1つのみとなっていて
サイズもそこの箱に入るものに限られています。

それに入れば2階でも手続きが出来ますよ。

ただし、そちらがどの位混んでいるかは
入国手続きを終えてからなので
見に行くという訳にはいかないので分りませんが・・・。」

で、その箱を見ると
私の持ち込み用の赤いバックパックだって入るかどうか、怪しい位のサイズなの。

シャンパパのは
ノート型パソコン用ケース一つで、他には何一つ入れる余地無し!


「え〜〜〜?どうしよう。」





すぐにシャンパパのいる列に戻ってその話をすると

「それじゃあ、税金の払い戻しは諦めるしか無いんじゃない?
まだ大分かかりそうだし、チェックインの時間まで後30分しか無いよ。」


「そんな〜。だって3万円位返って来るんだよ〜。」
。・°°・(>_<)・°°・。 ウエーン


なんて話していたら、
すぐ後ろに並んでいた日本人の新婚さんらしきカップルの声が・・・。

「ダメだ。これじゃあ間に合わないよ。
もう諦めよう。」

「えぇ〜、でも〜。」

と、奥さんの方は中々諦めがつかないようだったけど、
それでも泣く泣く列から出て行ったわ。


どうやら彼女たちは、私たちより早いフライトで
大阪行きの便だったようなの。

そして列は何とか少しだけ進み、後12〜3組程という時には
列が乱れないように両側に2段になった鉄パイプの手すりが
しっかり固定されていたの。


ところが、ここからが又遅々として進まないのよ〜。
イライラ・・・。


カウンターを見ると、中近東方面から来たらしい団体客が手続きをしていて

何と!
それぞれレシートを束で提出しているじゃないの〜。

それも現金での払い戻しをしているらしく
3つのカウンターがそこでストップしたまんま。

あとほんの5〜6組だというのにぃ〜!


シャンパパが
「もうダメだ。諦めて出よう!」


ところが、ところがよ、

出ようにも出られないのよ!

両側には1メートルほどの高さの鉄パイプが固定されている訳よ。
その上、ご丁寧に真ん中にもう1本パイプが通っているのよ〜。

これじゃあ
とても荷物を持って横からなんて出られないし

かと言って
列の幅と言ったらカートが1台やっと通れる程度で

並んでいるのはほぼ全員がカップルだから
空港のカートにそれぞれ大きなスーツケースを2つ以上乗せていて

とても、カートの脇を通して貰うどころの話では無い・・・。


その上、列は前後ともピッタリくっ付いていて

私たちは丁度列のど真ん中辺りだったものだから
にっちもさっちも行かなくなっちゃったのよ〜。

人とカートで全くスペースに余裕が無いので
荷物をカートの下に下ろしてパイプの下から引きずり出すなんてのも
絶対に無理!


一体、どうしたらいいの〜?!

もう、大声で泣き出したくなっちゃった。





すると、シャンパパが

「とにかく、貴方は脇のパイプから外に出て!
早く!
ボクが荷物を何とか外に出すから。」

と言ったかと思うと、

何と!

シャンパパってば
20キロ以上も有る二つのスーツケースを

「エイ!」

とばかりに

1メートルもの高さのフェンスの上を、まるで米俵でもかつぐみたいに
1つずつ抱え上げて外に出したんだよ〜。
\(◎o◎)/ひぇ〜!


カートまではとても出す事なんて出来ないから
一言回りに謝って、そのまま残して来ちゃったけどね〜。

それから

チェックインカウンターへと、二人で荷物を押しながら走る・・・走る・・・。





で、カウンターにゼイゼイ言いながら着いたんだけど

さっきの受付の女性が私を覚えていてくれて


「そのカバンに入れば、上でも免税手続きが出来ますよ。
ただし、出発時間に間に合えば・・ですけどね。」


それではダメ元で・・・と

殆ど誰もいないカウンターの前で
おもむろにスーツケースを開け

私のバックパックの中身をスーツケースに移す、移す・・・。

で、免税品をバッグの方に・・・。

すると

取り敢えず2つのお財布はクリアー。
ワンピースもシルクで薄かったので、これもOK!

勿論、ムダな紙袋などは一切捨ててね。


問題は2枚重ねのコートだったんだけど
これがやっぱり、かなり嵩張る・・・。

どうしても入らないのよ〜。


結局、
機内で読みたかった文庫本も、化粧ポーチだってきっぱり諦めたわ。

何たって「3万円」の為だもの〜。
(*^^)v

ほんで
必死に突っ込んだら、

あらま!

入っちゃったじゃないの〜。
女の執念って凄い!

ジッパーは今にも弾けそうだったけどね〜。
(≧∇≦)





そして税関を通り、急いで免税手続きの場所に行ったら・・・。

な〜によ〜。

だ〜れも並んでなんかいないじゃないの〜。
手続きだって呆気ないほど簡単に済んで

出発時間まで余裕のお買物だって出来ちゃった。




という訳で

免税品を幾つか買ったばっかりに、2時間近くもハラハラドキドキ・・・

最後の最後に大ハプニング・・・となったので有りました。

ヤレヤレ・・・。





こうして無事に日本に帰って間もなく

結局「パリ行き」は正式に決定してしまったのでした。





あれから早2ヶ月・・・。

シャンパパは既にパリの仕事も始めていて
日本とパリを行ったり来たりしています。


忙しいのは前にも増してなのに
何だかとっても楽しそう〜。


「あのね〜、日本のオフィスでは特別のお客様の時以外は
カジュアルな服装で良かったんだけど
パリではさすがに皆、毎日スーツ姿なんだよね。

それに、会議室には暖炉が有って
すっごくカッコいいんだよ。」

な〜んて、ウキウキしているわ〜。


「そうね、ファッションの都
パリだもの・・・
貴方もスーツで
パリっと決めて行かなくちゃね。」


なんて冗談を言ってはみるものの
やっぱり期待よりも不安の方が大きいわ〜。

言葉も文化も全く違う外国に住むなんて、私には初めての事なんだもの〜。





でもね、

ワンコたちに取ってはパリに行く方が幸せかも知れない・・・
と、思い切って行く決心をしたの。


何と言っても
ブランディもパリでだったら、もう「隠し子」では無くなるし

シャンディと一緒に、毎日大手を振って、
じゃ無かった・・・尻尾を振り振り、パリの街をお散歩出来るものね〜。

きっと、こんな笑顔が毎日見られるね。





それに

フランスにはワンコOKのお店やホテルも多いらしいし
他の国も陸続きの所が多いから

ワンコたちを連れて、
スイス」にだって車で
スイスイ行けちゃうんだよね〜。





という訳で、この12月には、まずシャンパパが

そして

1月にはシャンパパが東京まで迎えに来てくれて
ワンコたちも連れて、「パリ」に引っ越す事になりました。


来年からは皆さんとも
8時間の時差でのおしゃべりになりそうですが、

これまで同様、宜しくお願いしますね〜。