アイルランド旅行

ーその5ー

「シャンパパがぁ〜!」






そして旅の3日目の朝の事。

朝6時に目が覚めた私が、窓から外を眺めると
それはそれは綺麗な朝焼け・・・。

急いでカメラを取り出し、撮影していたら






シャンパパも起きて来て
「う〜ん、凄く綺麗!」

と、自分のコンデジで一緒に写真を撮り出したの。
それが↓の写真ね。






二人で本物の色に近いのはシャンパパの写真の方かもね。
なんて、楽しく話していたんだけど

起きるにはまだ少し早いと又、私が少しウトウトしていたら

隣でシャンパパが
「〇っちゃん、ボク・・・ちょっとお腹が痛い。」

「えっ?お腹のどの辺が痛いの?」

「う〜ん、お腹と言うより右下の
が痛いって感じなんだよね。」


「もしかして、盲腸じゃないでしょうね。
どの位痛いの?」

「うん・・・
痛い。」

だって〜。
(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!


こんな時にまでダジャレを言うものだから
二人で大笑いしちゃったんだけど


それから暫く様子を見ていたんだけど
9時を過ぎる頃にはもっと痛みが強くなって来た、と言うではないの〜!


これはただ事では無いと、
フロントに救急車を呼んで貰う事にしたの。


すると
ここから車で2分の場所に個人病院が有るので
その方が救急車より早いのではないか・・・との事。






ところが、本人は歩くのさえやっとだと言うのに
私達の借りたレンタカーは「マニュアル車」・・・・。

私はAT車しか運転した事が無いから、これだと全く運転出来ないのよ〜。


アイルランドは日本と同じ左側通行だから
AT車なら私が運転出来たものを・・・。

あの時、彼が借りた車を見た時に

「AT車の方が良いんじゃない?
若し、何か有った時には私が運転を代われるよ。」

って言ったんだけど、


「今までボクに何か有った事なんて、有る? 大丈夫!
たまにはマニュアル車の運転も楽しいしね。」


と言う訳で

結局、たった2分のとこだったし、シャンパパが運転して病院へ行く事になったの。



そして、結果は

「多分“尿路結石”だと思いますが
ここには詳しく検査する機器が揃っていませんので
私が紹介状を書きますので、コークの町の大学病院の救急治療室に
今すぐ行って下さい。

このまま放って置くと大変な事になりますよ。」


慌ててホテルに引き返し、チェックアウトを済ませ
又もシャンパパの運転で指定の病院へ・・・。





不安な気持ちのまま
約40分ほどで病院に無事に到着し、受付を済ませると
1時間ほど待たされた後、シャンパパが呼ばれて行ったんだけど

それから2時間、全く音沙汰なし・・・。


ひょっとして、あのまま手術室に直行しちゃったんだろうか。
若し、このまま入院とかなったら、どうしたら良いんだろ・・・。

シャンブランはさっちゃんが
何とか暫く預かってくれるかしら。

病院に入る前にチラッと目に入った近くの「B&B」はお部屋が空いているかしら。
などなど、不安が募ります。




ようやく午後4時過ぎに
黒人の先生が私を呼びに来てくれたの。


救急治療室の中に入ると、
それは正にアメリカのテレビシリーズ「ER」の世界・・・。

真ん中に受付のようなカウンターが有り、両側には長い廊下
その廊下に、これもテレビなどで見た移動ベッドがズラリ。

その前から4番目にシャンパパがベッドに寝かされているではないの〜。

「大丈夫? 
結局病名は何だったの?」


「やっぱり今朝の先生が言ったように尿路結石だったみたい。
レントゲンも4枚撮ったんだけど、石は写って無かったらしいんだよね。

もしかしたら、
もうおしっこと一緒に出たかものかも知れないんだけど
ただ、レントゲンでは2割は写らない事が有るから

更に検査の為に入院したらどうかと言われたんだけど
今は痛くないんだよね。
もう石が出たのかなぁ。

それにしても、ちょっとあのホワイトボードを見て!
ボクの名前が左から4番目に書いて有るでしょ?

テレビのERみたいに比較的軽い症状の人は廊下、
緊急の人は別の部屋にそれぞれ運ばれていくだよね。

それにしても凄い人数が
次々に色んなスタッフに寄って書き換えられて行くんだよ。
皆、良く間違えないものだよね。」





なんて、言ってる間にも次々に前の入り口のドアが荒々しく開いて
救急車から人が運ばれて来るんだよ〜。

その殆どはお年寄だったけど、シャンパパが

「ねぇ、今のカウンターの中のスタッフの話、聞いた?
“〇番は犯人だから気をつけて”だって。
何か事件を起こした犯人もきっとケガをしたんだね。」

ひぇ〜〜〜!

正しくテレビドラマじゃん!


な〜んて喜んでる場合じゃないんだってば〜。
(≧m≦)


そんなこんなで、何故かシャンパパのお腹の痛みは徐々に治まり
ドクターと相談の結果、

取敢えず、痛み止めを貰い
万一の場合には、すぐに近くの病院に行く。

という事で、ようやく午後5時半過ぎに病院を出る事が出来たの。




それにしても驚いたのが、帰りのお支払い・・・。


話が済むと、先生が「では、お大事に・・・。」
という感じなので、シャンパハが
「会計は何処ですか?」

と聞くと、不思議そうな顔で

「この国に住んでる人では無いんですか。
では、どこの国に?}

「フランスです。」

「それならさっきの待合室のカウンターで支払って下さい。」


そしたら、その請求額が何と!

たったの100ユーロだったの〜。

アイルランド人だと無料なんだってよ。


そしてEUの国民は100ユーロ、
それ以外の外国人は200ユーロだったかな。


フランスの、しかもアメホスだったら、シャンパパが受けた
「血液検査、「尿検査」「レントゲン4枚」で絶対に
500ユーロ以上だったと思うよ〜。

アイルランドって、きっと国民の誰もが安心して病院に行ける
医療制度がしっかり出来た国なんだね。


それにしても、後で考えたら
私たちはフランスに住んでるだけで、フランス国民では無いから
多分、200ユーロの方だったのかも〜。
( ̄ b ̄) シーーッ!!




とにかく、シャンパパは「旅は続行!」
と決めたので、この日のスケジュールはさすがに既に5時半なので

パスしてホテルに直行です。


このホテルが素晴らしかったのよ〜。

今日は何とかこのホテルまで書き終えたかったのだけど
一日忙しくて疲れちゃった。

あ〜、一体何部作になっちゃうんでしょ。
(;´д`)トホホ

続く